ゴール裏から去ります。ぼっち神戸サポの静かな抗議
こんにちは。
昨年に続き今年もヴィッセル神戸のシーズンシートは未購入のoahoiです。
ちょっと書きたいことが増えたので再投稿。
先にこの記事の結論を書きますが、
今年から完全にゴール裏(サポーターズシート)から去ります。
先日のホーム開幕戦でのコレオの件が直接的な原因ではないです。
まあ、あのコレオは少しざわざわしてましたが同じ神戸のサポーターとしては「ダサッ」と思ったし、ただただ恥ずかしいだけでした。後日コレオを企画した方々が「あれはナンバー1を目指す意味のターゲットマーク」との見解を表明していましたがそれでも「ダサッ」と思います。
ホーム開幕は仕事で行けなかったので当日のスタジアムの雰囲気とかサポーターの方々の反応とかはわかりません。コレオに参加した友人はデザインを知っていたら協力しなかったとは言ってました。私もしないと思います。
誰の為の応援か?
「ゴール裏の応援がなんかなぁ???」
「こんなんだったっけ?」
と思いつつ去年は観戦16試合中サポーターズシートでの観戦は半分くらいだったかな。ずっと通い続けたゴール裏だったけど急激に足が遠のきました。
去年開幕前に書いたブログ。⬇︎
ここからは約10年間、ゴール裏の上段の方で観戦したぼっちサポーターのここ数年の感想です。
2012年に降格して2013年はJ2で戦うことになったヴィッセル神戸ですが、この時の神戸のゴール裏の応援って「開き直り」があったように思うんです。
2012年後半から「こらあかんわ」と思いながらそのまま降格して。最終節、広島に負けて降格が確定したけど「凄いショック」と言うよりは「はい降格降格」とあっさり受け入れてる雰囲気をスタンドで感じました。
それもあって2013年は「盛り上げよう」って雰囲気がゴール裏にあり、この時に歌ってた「突撃」チャントや「アウェイマーチ」もサポーター間で評判が良かった。何よりチームが勝ってJ1復帰に向かっていたことが大きかったですけど。
余談ですけど、この時のJ2で過ごしたシーズンのユニフォームが今でも一番カッコイイです。これを来ているサポーターは今でもスタジアムで見るし同じような人結構いるんじゃないかな。新しいユニを買ってもこのJ2ユニを来ていくことも多いです。
今年のユニもかっこいいですけどまだ買ってない。
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復帰した2014年シーズンから少しづつ変化を感じます。(スタンド上方から見た個人の感想です)
2013年チャントが評判良かったので2014年から毎年新曲を用意するのですが、歌詞が長く、小難しいものが増えます。
翌年、クラブ創設20周年目の2015年、「20周年記念チャント」なる新曲が登場するのですがこれが酷かった。歌詞が長く、安っぽいストリートミュージシャンの応援ソングみたいな。今歌えるサポーターいるのかな??
ちなみに歌詞はこれね。
ウォーオ、胸に刻まれた
ウォーオ、白黒の灯(あかし)
ウォーオ、熱く奮わせろ
ウォーオ、深紅の情熱 神戸ある限り
サァ行こうぜ 戦いの海原へ
俺たちの船を出せ ウォオーオー
勝利をこの手に 世界に輝け
愛する神戸ただヒトツ
歌詞がこれでメロディが「オリジナルトラック」(←HPにこう書いてる。トラックってなんやねん)
1試合に1回くらいしか歌わないのに原曲を誰も知らない歌がスタジアム全体に派生するわけないのでこれ歌い出した時はチャントグダグダ。当然私は歌ってません。
新チャントを作るのはまあ良しとして次にこの多く生み出されたチャントをどうしていたのか?
この毎年作り出される新曲と今までのチャントを必ず歌わないといけないと言う縛りなのか忖度なのか、90分間に可能な限り全曲ブチ込んでいました。試合の流れもクソもなく、ただただ「歌う」ことが目的です。負けている状況で勝ってる風なチャントを歌っている時もありました。
2点ビハインドで「誰も俺らを止められない!」とか歌ってることが多々あったけど、「全部止められてますけど・・・」「俺たちは誰も止められないの間違いでは・・・」となってました。
こうなるともう応援でもチャントでもありません。
「歌い過ぎ」「ただ歌ってるだけ」「目的は歌うこと」
自分はこの2〜3年は「これ何の為に歌ってんだ?」ってなってました。
先にも書きましたが「曲も歌詞も長い、難解」に加え、メロディが誰でも知っているものではなく「オリジナルトラック」とかになってることもあるので新規のファン、サポータでは絶対に歌えないし、90分間に1、2回しか歌わないものばかりなので当然、シーズン後半になっても浸透しないし、ゴール裏の端っこの方からバックスタンド、メインスタンドには応援が派生しないのです。
ずいぶん前から歌詞も配布しなくなってさらに覚えにくい環境になった。でもこれはお金もかかるし仕方ないかなと思う。
今のポルディのチャントもドイツ後の部分が長くてバックスタンドの人達は歌ってないです。
あとこの2〜3年はトラメガの煽りも押し付けがましく、皆んながめっちゃ声出してチャント歌っているのにトラメガ持って「オレタチノコエデ〜」「もっと声出せるよ!」と練り歩き、「俺たちの声」をかき消したりしてました。
「わかりやすい」「誰でも知ってる」が大事
今、ノエビアスタジアムでは神戸のFK、CKの時に大型ビジョンに「CLAP!!」の文字が出ますがこれが表示されるようになったのは2012年か13年くらいからでしょうか?
2012年に加入した野沢拓也選手がセットプレーを蹴る時のチャント、
「オーーー、オオ、オーオオー!オオ、オーオオー!オオオ!ノッ!ザッ!」(わかりにくくてすいません、動画見てください。)
これに合わせて出るようになった気がします。(違ってたらごめんなさい)この時は自然とスタジアム全体で手拍子している人が多かったように感じます。多分FKになった時点で手拍子の準備してたと思います。
⬇︎別角度。この日はフットサルで膝を怪我して立てなかったので珍しくバックスタンドで見てた。ゴール後、私が叫びますので音量注意。
上の2本の動画を見たらわかるのですがバックスタンドの人も手拍子してます。
ノエビアスタジアムでは神戸が得点すると「Samba de janeiro」が大音量で流れます。
この野沢選手のゴール後、ゴール裏は「VIVA KOBE」のチャントを歌っているのですがバックスタンドも皆んな自然と手拍子してます。
(長崎戦で得点後には流れてなかったけど変更した?)
ポドルスキーのチャントもドイツ語でポルディを喜ばせたいのはわかるけどスタジアム全体でポルディを応援したほうが喜ぶよ。野沢チャントで「ノザ!」の部分だけ「ポルディ!」にするくらいの荒技でもいいんちゃう?
「磐田の反撃」
中村俊輔選手が好きなので 去年、神戸対磐田を見に行きました。そこで聞いたチャント「磐田の反撃」が耳から離れませんでした。
この試合、神戸が先制し1-0で勝利するのですが、試合終盤のこの磐田の反撃チャントが気持ちよすぎて試合中に歌詞を調べて口ずさんでしまいました。
(メイン指定の磐田ベンチの後ろに座ってたんで)
動画はyoutubeに上がってたものです。昨年の磐田ホームのセレッソ戦のようです。
この動画の雰囲気最高じゃないですか。
この動画が何分の時点かわからないのですが後半41分に磐田が同点に追いついてるので
1点ビハインドか同点の場面だと思います。
これが素晴らしいと感じるのは
この「反撃」チャントの持つ意味
選手に、チームにどうして欲しくて、どの場面で歌うのか?
サポーターが共有していることです。
そして自分のチームの選手を鼓舞でき、相手のチームを威圧していることです。
間違っても勝ってる場面で歌わないでしょう。(実際はどうか知りません)
動画内で小さなお子さんの声が聞こえます。一番大事なのはここです。
歌詞も簡単、メロディも簡単。だからスタジアムに派生する。
神戸でもできると思うんですけどね。
どうしたら応援が派生して彼らは手拍子してくれるのか
コールリードは大変やしコレオの準備なんかもそう。
やっている人達には感謝しかないです。
そう思ってるサポーターたくさんいる。
またメインもバックもスタジアム全体で応援できたらいいなと思ってるゴール裏住人もたくさんいます。と言うかほとんどのサポーターがそう願ってます。
「いい曲を作ったのに売れない」と嘆くミュージシャン
「面白いネタを作ったのに売れない」と愚痴る芸人
自分達が良ければ皆んながついてくると勘違いしてるんだろうなと思う。
「良いもの」の基準が自分達のとこにしかないから、
視線が自分達にしか向いていないから、何か自分達の思惑と違った反応があっても鈍感になっている。
「誤情報」とか「弁明しない」とか「わかるやつだけでいい」とか。
カッコイイ応援スタイル、熱い歌詞のチャント、それも良いんだけど
それは誰から見てかっこいいの?
多くのサポーターにどうして欲しいのか。
メインスタンド、バックスタンドも巻き込みたい!
ノエビアスタジアムを多くのサポーターで最高の雰囲気にしたい!
そう思ってる人達に目を向けたら良いのにと思う。
「1way」
「コミュニケーション不足」
「あのチャント歌いたいと思われてる?」
「ゴール裏に行きたいと思われてる?」
知人で下部リーグ(実質4部から5部)のコールリーダーをしていた人がいます。その彼はオーセンティックのクラブユニフォームを着用するこだわりを持ってました。理由を聞くと
「自分がオフィシャルのユニを着ているのは新しくスタジアムに来た人にこのクラブを応援している人だってすぐにわかってもらう為と自分達だけのTシャツとかを身に付けていると 新規の人には「怖い人」「宇宙人」に見えるから。そんなTシャツを来ているだけで近寄り難くなり、一緒の空間に近寄ることもできなくなるから。」と言ってました。
見られている自覚、見る側の人を考える、このことが欠けていれば何も変わらない。
改めて書きますが今回のコレオの件だけでゴール裏を去るわけではないです。
1つのキッカケとなり、「こら合わんわ」と言う確信にはなりましたけどこれだけが原因ではなくここ数年の積み重ねです。
その後の対応とか言い訳を見てここ数年感じてた違和感はこれだなと思い、やっぱり自分には合わないなと感じたからゴール裏から退場します。
最後に
自分が観戦していたエリアで前に立ってコールを先導してくれたスラッとして爽やかなお兄さん。とても謙虚でわかりやすくて、声・アクションも大きくて応援しやすかったです。彼にはこれからも頑張って欲しい。
スタジアムまで行くのはぼっちでしたけど席に着けば仲間が居たので楽しいゴール裏でした。今年は行ける時に行ってメインやバックでゆっくり観戦します。
自分が座っているメインやバックまで大好きなゴール裏の情熱が届いてノエビアスタジアム全体で熱い応援ができるのを期待しています。
ゴール裏で一緒に応援してくれた仲間、今までありがとうございました。
Adios amigo!
WE ARE KOBE!
トモニイコウ。
hasta luego
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